文責 小島
8月27日に第一回立志会が開催されました。今回のプレゼンは情報工学系のたけさん(B2)にしていただきました。参加者はB1は7人、B2は6人、B3は1人、B4は3人、院生は5人で、初開催ながらいろんな学年・分野から好奇心旺盛でエネルギッシュな方々と深いディスカッションできた貴重な機会となりました。
今回の総括
今回は20分のプレゼンの後、約90分に渡り自由にディスカッションを行いました。最初4人のグループで「えんたくん」を使って自己紹介・雑談をした後、グループを解散し、共通の興味を持つ参加者同士で集まりフリーディスカッションをしました。
学生プレゼンテーションでまかれたたくさんの議論の種。それをもとに、いろいろな議論が白熱しました。例えば、多様性とは何なのか、多様性をもとめ、包括的な参画を実現していくには、どうしたらよいのか。多様性を実現することにより、イノベーションを起こす可能性が得られる、というプレゼンの内容に対し、あるグループでは、次のようなディスカッションが行われました。
「多様性により生産性が上がるのは、ブレイクスルーを求めている、ある程度安定した集団に対してである。だから、問題を確立させた上で多様性を実現することが大切である。」
また、別のグループでは次のような意見も出ました。
「多様性は、チームのフェーズと規模感、経済発展度合いで可変的であるべきである。理想としては、個人ノードは自分の利益のために動き、結果として全体のシステムがうまく出来上がるのがよい。」
また、現状の多様性の問題としては、意思決定者の多様性が低いこと(政治家など)が挙げられました。
他にも、たくさんの話題が飛び交った。例えば、プレゼンに含まれていたデジタルアートに由来した科学技術とアートの話では、どのように科学技術とアートを関連させていくかという問いに対しても、いろいろな話題が上がりました。
科学技術によって形が変わることはあったとしても、アートはおそらく感動を与え続け、それ自体が消えることはないのではないか。では、アートとはいったい何者なのか。アートとデザインは何が違うのか。
これには様々な意見が飛び交ったので、みなさんもぜひ考えてみて下さい。
また、技術を適切に伝えるにはどうしたらよいかという話では、例えばスマホアプリなどで、説明がなくても操作がわかるような、デザインを工夫してはどうかというアイディアがでました。また、技術を必要としない人、例えば神を信じて薬を飲まない人に薬を押し付けるのは、ある種の信仰の冒涜であるので気を付けて配慮しないといけないのではという話もでました。
さらに、地方出身者の自己紹介から発展した過疎化問題についての話についても議論になりました。その土地に住んでいる人にとって地方が良い場所であれば人口の流出が避けられますが、それを実現するには東京一極集中をなんとかするべきだという話が出ました。そのために、まずは地方の教育制度と医療を考える必要があり、教育に関しては、地方の大学の選択肢を増やしたり、通信制の教育をよりよいものにしたりして、もっと普及させていくことができる。医療に関しても、医療用ロボットの導入で遠隔医療を推し進めればよいのではないか。また、遠隔医療に5Gや強化学習を応用させることもできるのでは、との意見もでました。
プレゼンのテーマは「AI時代における問題解決手段と多様性のその先へ」でしたが、それに縛られない、参加者のバックグラウンドを活かした様々な分野の議論を実現できました。
参加者によるレポート
今回参加していただいた、だっちさん(M3)とれなさん(B3)に書いていただいたレポートを公開しています。
だっちさん
https://titechrissikai.wixsite.com/home/blank/第一回参加者レポート-%EF%BC%92
れなさん
https://titechrissikai.wixsite.com/home/blank/第一回参加レポート-%EF%BC%91
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