文責 清原
9月27日に第一回立志会が開催されました!今回のプレゼンは、げんきさん(B4)にしていただきました(ページ下部にて紹介しています)。さまざまな分野から学部生18人、院生以上は7人の計25人で、前回とは打って変わった哲学的内容を中心として、とても深い議論ができました。参加者各々が新たな視点に触れ、刺激しあい、盛り上がりました。
今回の総括
15分のプレゼンの後、2時間にわたりフリーディスカッションを行いました。フリーディスカッションでは、えんたくんでプレゼンを振り返ったあと、参加者それぞれが議論したいことについて語り合いました。
プレゼンではたくさんの議論の種がまかれました。自信、愛、セレンディピティ、点と点を繫ぐこと、などなど。それをもとに、自分を愛すること、人間とは何か、孤独とは何なのか、研究室の選び方、生きる根拠などについて、参加者が特に気になった多様な視点から話し合うことができました。以下に議論の内容の一部を載せていますので、ぜひご覧ください!
まず、人間とは何なのか。このテーマに対しては、議論の内容もさることながら、多種多様なアプローチがありました。例えば、
人間の定義とは何なのか。意思があれば人間なのだろうか。では、意思をもったAIが出てくれば、それは人間といえるのか。機械と人間の差はどこにあるのだろうか。これからの時代、人間と機械を区別することには、意味があるのだろうか。
この話題はこれからの科学技術の在り方にも関わってくるトピックであるので、ぜひみなさんにも一度考えてほしいと思っています。
次に、研究室の選び方について。このような意見がまとまりました。
研究室の選び方の指標として、研究テーマだけで選んでしまうと、人間関係でうまくいかずフェードアウトしてしまう人がいる。人間関係を考慮することも重要となってくるのではないか。
とはいうものの、人間関係及び人間性の判断は難しいということになり、ある人の人柄を知るためには、その人の近くにいる5,6人にその人の評価を聞き出したり、その5,6人自体の人間性を見るとよいのではないか、という意見が出てきました。また、研究・教育に関連して、次のような意見もでました。
今の教育では中・高・大学の入試で似たような学力の人たちが集まってしまい、多様性が低めの環境になってしまう。多様性の実現のためには教育制度を変える必要がある必要があるのでは。
学生が他人事ではなく自分自身の事として教育を考える良い機会になりました。
また、別のグループでは、生きる根拠とは何か、について話し合われました。中には、私たちに生きる根拠なんて無い、そういう風に語る人もいました。また、生きる目標について語る人もいました。
私にとって生とは、私の目的が達成に近づくことであって、たとえこの体がなくなろうとも、この世界に私と同じ目標を持つ人間がいる限り私は生き続けるんだと考えている。
生きる理由に対する考え方は本当に多種多様なものとなりました。
孤独についての議論もありました。ここでは、そもそも孤独とは人間の抱く感情の1つの形態であって、主観によるところが多いのではないかという意見などが出ました。抽象的ではありましたが、各個人の見解を共有・深掘りしあうことができました。
プレゼンのテーマは、メンタル・イデオロギー・セレンディピティについてでしたが、それに縛られない自由闊達な議論を実現することができました。前述のように哲学的な内容もたくさんあったので、ぜひみなさんにも考えてみてほしいです。
参加者によるレポート
今回の参加者のまつさん(B2)に書いていただいたレポートを公開しています。
https://titechrissikai.wixsite.com/home/blank/第2回参加レポート
プレゼン紹介
プレゼンの要約はこちらからみることができます。
https://titechrissikai.wixsite.com/home/blank/第2回プレゼン資料
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