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第四回立志会、開催しました!

更新日:2019年6月19日

文責 よっし〜

 時は令和元年6月12日!新年度になって初の立志会が開催されました。今回のテーマは「昨日までと違う私たちに」。基礎研究についてのプレゼンから、話題は文理問わず幅広く広がり、新学部一年生をはじめとする初回参加の方々と共に、フレッシュな空気の中、他人の物の見方、考え方を学ぶことができました。


今回の総括

 今回はいつもとほんの少しだけ順番を変えて、自己紹介とアイスブレイクをプレゼンの前に行いました。そのあとプレゼンを受けて、1時間強、フリーディスカッションを行いました。早いうちにアイスブレイクをしたことによって、新しく参加してくれた方も気後れせず、活発に議論に参加してくれていました。

 プレゼンテーションの内容が基礎研究における「なんで?」について考えるものだったので、プレゼン後のフリーディスカッションでもかなり深い議題が絶えませんでした。はじめのうちは各自のことについて、学問的なことに限らず


「なんで東工大に入学しようと思ったのか」      「なんで今の研究をしようと思ったのか」      「なんでその会社に行きたいのか」

などなど、個人の思うところ、思想、背景、経験を共有していました。同じ理系といえど分野や専門が異なれば考え方は大きく異なり、他人の身の上話を聞くのだけでもたくさんの価値観に触れられました。


 その後でた意見として、

自然科学における実験→仮説→検証→モデル修正という構造とデータサイエンスの構造は類似しているが「なぜ?」という問いの生じる順番は違っているのではないか 

という、自然科学とデータサイエンスを比較した考察をしている方もいらっしゃいました。確かに「サイエンス」である以上、手法に似通ったところはあるわけですが、「なんで?」という点に注目すると違いが見えてくる。プレゼンの内容と聞き手の専門が合わさった考察でした。


 また、理学を超え、科学全体で考えた時、ブレイクスルー(既存理論の超克)はいつ起きるのか?インスピレーションが湧いた時だ。という考察から


INSPIRATIONってそもそもなんなのだろうか、それはどんな時に湧くのだろうか

という議論を行なっているグループもありました。考えすぎて行き詰まり、ぼーっとしている時にハッと閃くことが多いという体験談が挙げられていました。結局それは運に左右されるところが大きいのか、だとしたら統計的に完全にランダムなタイミングとして捉えるのが正しいのだろうか等、理系の知見を取り入れた着眼点で議論が進んでいました。



 今回のプレゼン自体が理学に関することだったので、理学院の人間が集まったグループでは純粋科学的な話題についても議論が紛糾していました。始まりは

「何をしている時が一番幸せか?」

という個人的な問いでした。確かに、研究三昧の生活が幸せだと考える人がいれば、寝ている時が幸せだという人、友達と遊んでいる時が幸せだと感じる人、逆に友達と遊びすぎると罪悪感を感じてしまう人など様々な人がいて、その感覚を共有すること、そもそも幸せとはなんなのかを見つめ直すことは有意義でした。そこから話は明晰夢や夢の中で見る夢、夢とインスピレーション、自己認識の話へ。自分を見つめる。ということから物理的に自分を見ることができる超強重力場の話へ。ブラックホールに入った情報はどうなってしまうのか。それは量子論の話で、じゃあ結局理学の話に戻ってきた...などと、縦横無尽に尽きることなく話題が噴出していました。


 今回はあまりに各グループがそれぞれのテーマの流れの中で活発に議論をしていたため、全体として共通するテーマも流れもあまりありませんでしたが、その分、それぞれのグループにおいて深い議論がなされていました。


参加者によるレポート

今回の参加者のよっし〜(B2)に書いてもらったレポートを公開しています。


プレゼン紹介

プレゼンの要約はこちらから見ることができます。

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