かのこさん(B1)に書いていただいたレポートです。別記事でも公開しています。
立志会参加レポ 「自分の常識、思想に疑問を持とう」
工学院1年 後藤佳乃子
今回、立志会に初めて参加しました。今回のテーマは、「自分の人生の柱」で、ペアの人との対話や全体での「ぎろん」を行いました。具体的には、「グループを作ってアイスブレイク、ニックネーム決め、ペアでのこれまでの人生について対話、いくつかのテーマについて議論、全体を通して最後に人生の柱を書き発表」という流れでした。個人的にこの立志会の一番おもしろかったことは、「自分の考える“普通”に疑問を持てた」ことです。この会では、自分の意見に反論されたり、今まで考えたことのない視点の意見を聞くなど、普段はできない体験ができました。
いつも、授業やテストの話、ニュースことなどを友人と話していると同意や共通の感想をもつことが多く、人々の考えは自分と似ていると思い込んでしまいがちでした。「普通」を自分を基準に解釈していて、周りの人もこういう考えのはずだと漠然と思っていたので、立志会の最初のニックネーム決めのときから、変わった人が多いと驚き続けていました。(会の最初に自分のなりたい姿を想像して自分にニックネームをつけ、その理由を発表しました。電子や電球、気球など様々な名前と理由を聞けました。)ペアの対話でも、全員での「人生の柱」の語り合いでも、隠すことなくその人の個人的な考え方を共有し、そこで他の東工大生の多様な思想を知れました。
こうして話してみると、こんなにも違う考え方があるのか、自分が思う変わった人とはなんだろうか、自分はこの人達の思想とどういう点が違うのかなどの考えが湧き、自分の思っていた「普通」が実際には自分の考え方の投影に過ぎなかったのではと気づけました。そして、最後に人生の柱、すなわち、その人の思想を語る時、他者の思想を通して自分の考え方の癖、こだわり、目的を見つめ直すことができました。
自分の思想の傾向を分析し、自分の常識に疑問を持つことは、モラトリアムである大学生の時期に身につけておくべきことではないでしょうか?立志会は、そういうことを思い出させてくれる良い機会になったと思います。
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