テスト明け&夏休み目前の8月9日、第5回立志会が開催されました!今回のプレゼンは、はっしーさん(M2)にしていただきました(ページ下部にてスライドを紹介しています)。「めっちゃ書く」というのをコンセプトにしたことで、それぞれの思考が整理・共有され、様々な分野の学生から意見が飛び交い活発なぎろんが展開されました。
今回の総括
自己紹介とアイスブレイクから始まり、プレゼンを受けて1時間弱のフリーディスカッションを行いました。今回はプレゼン後に話し合いたいテーマを出してもらうことなく、その場の流れで自由にぎろんを進めていきました。結局3つの島に分かれましたが、初めにそれぞれの島でテーマを設けなかったことで、色々な学生から新たな話題を引き出すことができました。
今回のアイスブレイクでは、「あったらいいなと思うもの、こうだったらいいのになと思うもの」についてそれぞれ思うことを話しましたが、プレゼン後しばらく「めっちゃ書き」ながら話し合う中で思考が整理されていき、アイスブレイク時には出てこなかったフラストレーションが沢山出てきました。
たとえば、「東工大に通う私たちは、税金を払ってもらっている以上価値あるものを生み出さなければならない」というプレゼンの内容に関連して、
純粋な科学を追求するという土台作りの価値を社会にもっと認知してもらうべき
という意見が挙がりました。この類の話は2つの島両方から出てきて、どの分野の学生もこうしたフラストレーションがたまっているのを感じました。大学が社会への還元を意識せざるを得ないだけでなく、純粋な科学者ですら社会への還元をアピールしなければ予算がもらえない世の中なのはおかしい(あらゆる科学会の倫理綱領では、”社会福祉”の文言が含まれている一方で、”真理の探究”については言及されていない)という話も出ました。
科学をやる人を、芸術をやる人みたいに評価してほしい
という言葉もとても印象的でした。一昔前の経済や産業の発達には実用性が何よりも大事だったが、これからの時代はそれだけでは社会は発展できないのではないか。今一度、科学と技術を一緒くたにせず、それぞれの在り方を考える必要性を感じました。
また、「何をやるか、より、誰とやるか。課題解決には人と人との繋がりが大事」というプレゼンの内容に関連して、経営工学系の学生からナッシュ均衡の例が出てきました。最適な解決策へ導くためにはどうすればよいのか話し合う中で、
「話し合ってお互いの価値観を理解することが大事」「価値観のすり合わせがうまくいけば同じ波に乗れるし、そこがうまくいかないと話し合いは進まない」「人との出会いは運」
といった意見が挙がりました。課題解決において自分と合う人と出会えるかどうかが運であるならば、できるだけ幅広い多くの人と出会う機会を作ることが大事なのではないでしょうか。今回集まった様々な分野の学生それぞれが、異なる視点を持つ人たちと共感し合えるものを少しでも見つけられたならば嬉しく思います。
全体を通して、「めっちゃ書く」こととアイスブレイクの効果が相まって、日々感じる不満とそれを解消する理想の社会の在り方について、いつにも増して個々人が意見を出し合えていたように感じます。学部生に関しては1年生から4年生まで揃っていたため、それぞれの学年で感じる特有のフラストレーションにも気づくことができました。書きながら相手の意見を呑み込み、自分の意見も明確化できる、書くことのメリットを大いに感じた立志会となりました。
参加者によるレポート
今回の参加者のSusieさん(B2)に書いていただいたレポートを公開しています。
プレゼン紹介
プレゼンのスライドはこちらから見ることができます。
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